特急型電車・10000系
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(模型)Tomixキハ183を改造。 前面はグリーンマックス国鉄80系用を利用して製作。 台車、動力は阪急ミンデン。 |
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10000系
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編 成 |
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←奥香肌峡 | 10010 |
10000 |
Mc |
Mc |
1982年、シンボル的存在として誕生したものである。
松阪〜宮前間(当時、宮前〜奥香肌峡は非電化)に1日1往復の特急を運転することになり、その専用車となった。しかし1編成のみであったため、毎週水曜日は点検のため運休していた。
当社では初めてリクライニングシート装備、デッキ付き。便洗面所は10000型に設置された。
外観的には、高床式の運転台を持つ流線型の非貫通前面が特徴であるが、そのデザインはダークブルーを基調とした重厚な塗装ともあいまって、どことなく前時代的な雰囲気を感じさせる。前照燈は3燈で、下部の2燈は尾燈と共用。一般型車両は多くが4燈化されているが、この車両は3燈のままである。
2両とも動力車で、パンタグラフは両車に1基ずつ搭載されたが、通常は走行時に後方になる車両のパンタグラフ1基のみを使用している。
台車は、その後の標準となるミンデンタイプがここで初めて採用されている。
1991年には奥香肌峡までの電化完成に伴い運行区間を延長するとともに、10010型にカード式電話が設置された。
デビュー以来外観はほとんど変わらず、また運用にも大きな変化は無かったが、2004年に西南線と直通運転するキハ01系が特急運用を受け持つようになってからは、平日朝に奥香肌峡から松阪へ向けて設定された通勤特急に充当されている。