一般型電車(松阪線)・2500系
(模型)側板はグリーンマックス西武101系用から。 前面はJR105系と203系の組合わせ。 台車、動力は阪急ミンデン。 |
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2500系
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編 成 |
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←奥香肌峡 | 2600 |
2500 |
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Tc |
Mc |
編 成 |
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←奥香肌峡 | 2600 |
2700 |
2800 |
2500 |
Tc |
M |
T |
Mc |
1989年に急行運用の一部を4連化するにあたって誕生した。
走行性能は先に登場していた特急の10000系とほぼ同一のメカニズムで、最高運転速度が一般型車両では初めて
120q/h になった。松阪線の最高運転速度は 85q/hなのでかなりのオーバースペックであるが、当時、高速西南線の構想が具体化しつつあったため、将来を考えた設計となっているのである。
1989年に製造された第1、2編成は1次車で、Mc車は下枠交差型のパンタグラフ2基を装備する。これは冬季に運転台側の1基を霜取り用として使用することを考慮したものである。
外観、車内ともこれまでの1500系等からイメージを一新した近代的車両である。まず車体は切妻、両開き3扉。前面は視界の向上と乗務員の安全を重視した高運転台で、窓回りの黒色処理、行き先表示や上部前照燈を一体化したデザインとなり、大きな特徴となっている。側面客用窓は一段上昇窓になり、また冷房装置は新しい大型のもの2基で、よりスマートになった。
車内は1500系に続いて転換クロスシートを配置(但し約半数は固定)、さらに戸袋部に1人掛けロングシートを配した独特のレイアウトになっている。
さらに、便・洗面所は1か所あたりのスペースが従来車の倍近くに拡大され、男性用小便所を増設したほか、洗面台もゆとりを持たせた。これも将来の長距離運用への対応を考慮したためである。
電光式の車内案内情報装置が各車両の前後妻面に、洗面所付近にはカード式公衆電話が設置され、これらは以後の新系列においても標準装備されている。
1992年に製造された第3編成からは2次車として変更点がみられる。まず連結部に転落防止のための外幌が初めて取りつけられた。これについては現在では既に他系列も含め全編成に及んでいる。
またMc車は運転台側のパンタがなくなり、連結面寄りの1基のみとなった。車内では着席定員を増やすため、戸袋部のロングシートが廃止され、ここに2人掛けの折り畳み式補助椅子が設けられている。これにより全ての転換クロスシートが進行方向を向くようになった。
1997年に登場した第4編成は当社初の4連貫通編成となり、2次車・4連1本、2連1本と1次車・2連2本の計10両という陣容となった。
登場以来松阪線の急行用として使用され乗客にも好評を博している。1999年に全編成とも、前面に3500系のような飾りスカートが取り付けられ、また新しい印象となっている。
2500系は、一部に見られる過剰な性能・設備等、ある意味バブル期を象徴するような車両ではあるが、地方のローカル私鉄に過ぎない当社のイメージを一新した功労者といえる。
2500系16.5mmゲージ模型 「社長室の置物」というコンセプトで製作した、当社で唯一の16.5mmゲージでの模型化車両。1次車をモデルにした2両編成で、今のところ動力は入っていないがパワートラックを装着することを検討中。 |
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