一般型電車(松阪線)・3500系
(模型)側板はグリーンマックス西武101系用 から。前面はプラシートで自作。 台車、動力は阪急ミンデン。 |
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3500系
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編 成 |
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←奥香肌峡 | 3600 |
3700 |
3800 |
3500 |
Tc |
M |
T |
Mc |
松阪で接続する近畿日本鉄道山田線に乗り入れ、当社線からの直通運転を実施することは、かねてから懸案となっていたが、1990年代後半に入って、松阪線活性化策の一環としてようやく具体化してきた。その実現に向けて用意された専用車両が3500系である。
列車種別は急行として、名古屋方面への直通を計画している。
3500系は2500系を基本としながら、当社の代表として他社線に乗り入れるのにふさわしい車両を目指し、新機構の採用など、さらに工夫された車両である。これまでに4連2編成が用意されている。
初のVVVF制御、編成は4連貫通編成。近鉄の規格に合わせ車体長は21m。車内も基本的には2500系や3000系に準じるが、座席定員を確保するため、運転室後部の荷物置き場には折りたたみ可能なロングシートが設置され、通常は旅客用スペースとして使用することとしている。Tc
には便洗面所がある。
外観上の特徴は前面の貫通路である。近鉄線に入線する際に近鉄の車両を2連増結して6連とするため、その分割、併合作業に備え、プラグ式の自動ドアを装備している。また前面下部に飾りスカートが取り付けられたのはこの系列が初。
旅客用ドアには押しボタン式の半自動扉が、これも初めて採用された。冷房装置は新しい集中式を1両に1基、パンタグラフはMc
とMに1基ずつ装備されている。
また、当社と近鉄では列車無線の方式が異なるため、先頭車には2種類のアンテナを搭載する。
現在は松阪〜奥香肌峡間の急行に、2500系とともに活躍中。近鉄線方面への乗り入れが実現すれば、名古屋都市圏へ足を延ばすことになるわけで、西南急行電鉄を代表する顔としての活躍が期待される。