一般型気動車(西南線)・キハ200系
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(模型)MODEMOキハ30を改造 | |
キハ200系
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編 成 |
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キハ210 |
1983年、当時まだ松阪線の宮前〜奥香肌峡は非電化であり、旅客は宮前での乗換えが必要であった。そこで気動車を増備し、松阪へ直通させることで利便性の向上を図ることとなった。こうして登場したのがキハ200である。
この車両は、国鉄(当時)で使用されていた「キハ30」の中古車両を、標準軌に改軌のうえ、全部で4両が導入されたものである。単行運転が可能な両運転台車で、車体は20m級両開き3扉、座席はロングシートである。国鉄時代との識別点は前照燈の数が3燈となったことである。
国鉄時代は便所の設備がなかったが、全区間直通で乗車時間も長くなることから、2両を一組で運用することとして、片方の車両にのみ便所を設置。この設備を持つ車両がキハ200、ない方がキハ210である。
その後、1編成2両が1988年に冷房化改造を受けている。
キハ100の項で述べているとおり、宮前〜奥香肌峡は1991年に電化されているが、当社の危機管理策の一環としてキハ200系は冷房化された2両が残り、引き続き使用された。
さらに1999年に西南線が非電化で開業すると今度はこちらへコンバートされ、平日朝ラッシュ時にキハ300系を補完する形で使用されている。
この他にもキハ300が点検で車両不足となった時や、観光シーズンの増発等の突発的な運用に充てられる。